リズムが大切にしている支援の理論にウィニコットの対象関係理論があります。
ウィニコットの論文のひとつに「一人でいられる能力The Capacity to be Alone」」というものがあります。
とても大雑把にまとめると、ヒトが一人でいられるようになる、一人でいることを意識できるようになるのは「母親の存在を感じながら」初めて一人でいることができるようになる、という学説です。
そして「母親の存在を感じながら一人でいられる」能力は、友情が作られる原材料であり、「転移の原基」である、とウィニコットは言います。
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転移の原基
今日のリズムはみんなで大掃除をしました。
毎日、訓練やワークに忙しくてなかなか片付かないリズムなのですが、スタッフ、利用者さん総出でお掃除を始めると見る間に室内ががすっきりしてきます。
そして、ここぞとばかりにいろんなものを断捨離して、正月飾りを飾って新しい年を迎える準備も整いました。
さて、誰にとってもあまりにも特殊なこの一年をどう振り返ればよいでしょう。リズムも4月と9月にコロナ禍での感染拡大を防ぐために在宅訓練になりました。
それでも、何人もの人が職場に復帰し、また就職することができました。
リズムが大切にしている支援の理論にウィニコットの対象関係理論があります。
ウィニコットの論文のひとつに「一人でいられる能力The Capacity to be Alone」」というものがあります。
とても大雑把にまとめると、ヒトが一人でいられるようになる、一人でいることを意識できるようになるのは「母親の存在を感じながら」初めて一人でいることができるようになる、という学説です。
そして「母親の存在を感じながら一人でいられる」能力は、友情が作られる原材料であり、「転移の原基」である、とウィニコットは言います。
就職してお金を稼ぐことができるようになることは「ひとり立ちする」こととも言えます。
仕事に就けず、自信を失って孤独を感じるとき、一人でいながらひとりに耐えられない心持ちの時は、「一人でいられる能力」が乏しくなっているといえるかもしれません。
関係を持つこと、友達をつくること、誰かと一緒の場に参加することが、実は「一人でいられる」「自立できる」ことのために必要なのかもしれません。
リズムでは「りずむチャンネル」で動画制作をして地域の店舗を紹介することで地域に「貢献する」活動をしています。
自分のことを頑張ろうとしてなかなか成果が上がらない、自信が持てないときは、「自分のため」という視点を離れて「誰かのため」ということを考えてみるのもひとつの方法かもしれません。
仕事も、自分一人だけで成立する仕事はひとつもありませんよね。人と人との関係の中にすべての仕事は生まれます。
ウィニコットは「パラドックス(逆説)」と言いましたが、誰かのために何かをするとき人は自立する強さを手に入れられるとも言えるでしょう。
そんなリズムの利用者さん達が続けてきた「誰かのため」の「りずむチャンネル」がひとつの形になりました。新年1月3日16:00~abn長野朝日放送「ふるさとCM大賞」でりずむチャンネルの制作したCMが上田市代表としてTV放映されます。正月三が日のひと時にご覧いただければ幸いです。
来年こそ誰にとっても良い年になりますように。どうぞよいお年をお迎えください。
令和2年12月29日 リズムの仕事納めにて